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効率と丁寧な仕事の微妙な関係

BtoBの商売ばかりで、直接消費者へ販売する商品を持たなかった会社が、
満を持して直接市場へ送り込む商品を開発した。
ついては、その商品パンフレットを作って欲しい…いうオーダーを受けた。

元々が消費者と遠いところで製品をつくっていた会社なので、
この新商品もなんとなくズレているような気がする。

具体的にどんな商品かを言うと、差しさわりがあるので控えるのだけど
どうにもお客さんのハートを掴んで離さないものには思えない。
でも値段を聞いてみると意外に安い価格設定だ。

オーダーとしては、パンフは高級感を押し出して作ってくれという。

高級感と値段のギャップで買わせるつもりかもしれないけれど、
今のお客さんは、いくら安くても要らないモンには手は出さない…
というか、そんな余裕がないという状況を理解しているのか、いないのか。。。

ここで、「市場はそうじゃないですよ」と言って「丁寧」に説明すれば、
いくら固い頭であっても、理解するかもしれない。


でも…と思う。

そこから入りだすと、仕事の幅がとてつもない幅になってしまう。
それに、その仕事の中にはネーミングや販売計画など
私の専門外のパートだってある。
もちろん、頼まれればその道のプロを連れてくることはできる。


でも…と思う。

とてつもない幅の仕事を、
現在請け負いつつあるパンフの制作費内でやるならば
とてもじゃないが割が合わない。

そして、パンフ制作以上のギャランティが出る見込みもない。
ゆえに私は「そうじゃないですよ」とは言わないのだ。
(言えないといった方が正しいか…)

これは職務怠慢なのだろうか?
それとも効率を優先した賢い判断なのだろうか?

見えてる仕事から目をそむけるのは、怠慢かもしれない。
がしかし、10年以上前なら怠慢かもしれないが現代は事情がちがう。
現代は、取れるものをガッチリ守る…という判断になる。

これは、私が10歳以上年を取ったから…だけではないはずだ。


でも…と思う。

たまに、
こんな誠実な社長ががんばろうとしているのだから…
一肌脱ぐか!と思い「丁寧」に仕事をすると、
結局作業量は売り上げと全然見合わなくなったりする。

これで会社から怒られることは、あまりないのがまだ救いなのだが、
この辺のさじ加減の甘さは、勤め人だからこそできるものでもあるのだ。
私が個人事業でやってたら、どこまで「丁寧」にできるかわからない。

というより、そんな「面倒」なことに首を突っ込まないように、
フタをしてしまうかもしれない。


そしてまた、思うのだ。

でも…と。


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