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トラブルの楽しみ方

知り合いからの依頼だった。

A4サイズを3枚三つ折で裏表、
イラストレーターでデータ作成済み、アウトラインもOK。
ただし、折ごとに別ファイルになっている。
都合6ファイルをつなげて、印刷できる状態にする
作業費として五万円出す。
と、言われ二つ返事で引き受けた。
(コレハオイシイ‥)

いそいそとデータを受け取りに行く。
揉み手したくなる衝動を抑えてデータを受け取る。
メモリスティックと聞いていたから、カードリーダーの
用意をしていたのだけど、貰ったのはUSBメモリだった。
(たしかにスティック状だ‥)

クラ「あ、ちなみにこのデータはオレが作ったデータだから」
私 「‥オレって、あなた?」
クラ「そうだけど」
私 「‥‥」

でもニッコリ笑ってデータを受け取る。
そして、ここで私は頭を切り替えた。
「これはオイシイ仕事じゃないんだ。五万円に相当する仕事なんだ」

結果的にその切り替えが良かったみたいだった。

普段から、パワーポイントの画面データを面付けするという
大技を横目で見る…といった環境で仕事をしているので、
相当なつくりのデータでもひるまない。

結局データのつくりはトンデモデータの王道を突き進んでいた。
お約束の、画像がRGBなのはもちろん、形式もpsd、jpg、tiffに
はじまって、gif、pngまで‥
はてpngってイラストレータに貼れたっけ?

解像度も28dpi???‥
あ~dot par センチメートルか。なんでこんな単位になってるんだ?

ベタの境界線があいまいだ。。。い~やもうそのままにしとけ。

中へ折込むページは、2mm以上控えなきゃダメじゃん。

などなど、まあ出るわ出るわダメデータの見本市のようだった。
でも、最後には
「こんなことしてるんじゃないか?」などと
予測しながら修正していた。
(またそれがぴたりとツボにはまるのだ)

そしてこれで最後だと思ったら、
隅に小さくイラスト追加作成の指示があった。
う~んまあええか。

これだけのデータに付き合わされた最後に
「まあええか」と思えるのも、
ある意味トラブルを楽しめたのも、
最初に「コノシゴトハオイシイシゴトデハナイ」と
頭を切り替えたからなのか…。

やはり仕事の導入部で仕事の全体像をイメージすることは
大事だなと思わされた出来事だった。
(本来的な意味とはかけ離れた感があるけれど…)


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