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デザインを学ぶ

よく、デザインを基礎から勉強するにはどんな本を読めばいいですか?という
質問を見たり、受けたりするのですが、
本当はこの質問の仕方では片手落ちなのです。

いや「基礎」といっているじゃないか?と思われるかも知れませんが
実は、人によって「基礎」の捉え方が違ったりするのです。

最近その「デザインの基礎」の本を二冊読みました。
一冊は「ノンデザイナーズ・デザインブック」 ロビン・ウィリアムス著
もう一冊は「みんなの生きるをデザインしよう」 菊地信義著

マーケティング&デザインブックストア

上段の二冊です。

対照的な二冊でした。
意識して選んだわけではないのですが、「ノンデザイナーズブック」の方は
ネット上でよく推薦されているので、一度読んでみようと思い注文したもの。
「みんなの生きるをデザインしよう」は新聞の書評と本屋の店頭で見たもの。
目にした経緯は違うのですが、どちらも気になったので読んでみたのでした。

どちらも「デザインの基礎」について書かれた本なので、
(「みんなの生きるを~」は、そのつもりはないのかもしれませんが‥)
どちらも「基礎」には違いないのですが、その意味が全く別なのでした。

ここで、
たとえ話です。

あなたは、カレーの作り方が知りたいとします。
テキストAには、
1.肉、野菜を等サイズに切る。
2.肉をいためてから野菜を炒める。
3.水をヒタヒタに入れて、コトコト煮る。
4・カレールーを入れる
という手順が詳しく書かれています。
そこには、野菜切り方や、油のひき方、包丁の使い方まで解説されています。
ひとまずこの本を読めば、カレーは出来上がります。

テキストBには、
カレーを作る手順は明快に書かれていません。
しかし、なぜ肉、野菜を等サイズに切らないといけないのか?
なぜ、 肉をいためてから野菜を炒めるのか?
という「なぜ」については学べます。
でも、このテキストを読んで、すぐカレーを作れるかどうかはちょっと怪しい。。。

何のたとえだったかというと、
このテキストAが、「ノンデザイナーズ・デザインブック」で、
テキストBが「みんなの生きるをデザインしよう」だったのです。

一回で、両方紹介すると長くなるので
今回はまず、「ノンデザイナーズ・デザインブック」だけを紹介します。

この本は、本当に(変な言い方ですが)デザインをしたことがない人向けの本です。
業務で社内報を作らなければならない人や、町内会の案内を任された人、
デザインやタイポグラフィーの学習に時間とお金をかけられない、けれど
作るものは見栄え良いものが欲しい人向け‥と書かれています。
だからといって、デザインを生業にする人にはこれでは‥
という事はありません。

実際に読んでみると、
キャリアのあるデザイナーであれば、経験則で知っていることが
わかりやすく書かれています。

それは、キャリアのあるデザイナーが知っていて、毎日それを駆使して
デザインをしているにも関わらず、
うまく人に教えることができない感覚的な部分でもあります。

主に、文字の種類や特徴、扱い方とそのレイアウトについて書かれていて、
これらはデザインの基礎でもあります。だから、これを新人のデザイナーが読むことは
大いに意義があると思いますし、二、三年がむしゃらにやってきた元新人が読めば
さらに効果的かもしれません。

この本の特徴は、同じ要素で「良い例」「悪い例」が丁寧に掲載されているので
読めば(見れば)わかるというところでしょう。
とても実践向けです。
すぐに役に立ちそうです。
だからこそ、ネット上でよく勧められるのでしょう。

そこで、「カレーを作る」たとえ話に戻るのですが。
ともかくこの本を、まじめに実践すれば
おいしいカレーはできます。

しかし味は、人に食べさせるレベルには達しているけれど
甘口、中辛、辛口ぐらいの幅と
スープカレー系か、とろみカレー系か‥
というバリエーションしかできないように思えます。

決してこの本を貶している訳ではありません。
総じて、実践的な情報やツールはピンポイントか限られた範囲で
効果が出るものなのです。
ですから、バリエーションが効かないというのは
仕方ない事なのです。

それよりも、私が伝えたいのは
「デザインの基礎」を学びたいと思った人が、
この本だけで「デザインの基礎」を得た!勘違いして欲しくない‥
ということなのです。

次回は、この本と対極に位置する、
「みんなの生きるをデザインしよう」を紹介したいと思います。


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■ デザイナー3年目●クライアントとのつきあい方読本
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